バスという魚について

 

まずはこれからバス釣りを始めたいと思っている人向けに基本的な点についてお話しします。バスはスズキ目スズキ亜目に属するいくつかの種類の肉食魚のことで、もともとは北米大陸の湖などに生息していました。つまり日本には生息していなかったのですが、外来魚としてオオクチバスが神奈川県の芦ノ湖に放流されたのが最初とされています。

 

バスは非常に食欲旺盛で、魚、エビ、水生昆虫など動くものなら基本的には何でも食べ、音を聞いたり、匂いをかぎ分けたり、色を見分けたりする賢い魚でもあります。現在、世界では6種5亜種の11種のバスが確認されていますが、日本で確認されているのは、3種1亜種となっています。

 

日本で一番多く生息している種類は和名「オオクチバス」で、これは日本全国に分布しており、一般的にブラックバスと呼ばれるバスは種を指します。(正式名はノーザン・ラージマウス・バス)「オオクチバス」より冷水や流水にも耐えられ、小さいわりに引きが強いのが和名「コクチバス」で、野尻湖や槍原湖などでの生息が確認されています。(正式名はスモールマウス・バス)80年代後半にJLAA関西支部などによって奈良県池原ダムに放流されたのが通称フロリダバスで、これは成長が早く、ランカーになりやすい特性があります。

 

ランカーとはサイズの大きい魚のことで、通常はブラックバスやシーバスの大物を指し、ブラックバスは50cm以上、シーバスは80センチ以上が目安です。

 

4つ目は通称スポッテッドバスで、オオクチバスとコクチバスの両方の特性を持っており、その交配種とされています。ちなみにブラックバスとはバスのグループを総称した呼び名のことです。